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イサムのFX初心者研修会128
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| レジスタンス | 83.10 | |
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| サポート | 112.00 | |
| レジスタンス | 113.70 | |
| ポンド/円 | ![]() |
やや下降 |
| サポート | 129.60 | |
| レジスタンス | 132.50 | |
どんな状況でも淡々と取引をする、本来はそうありたいよね。でも、なかなかそうはいかないもの。周辺環境がトレードに悪影響を及ぼすことは、投資家全員が体験しているんじゃないかな。僕も過去には苦い失敗を数多くしたなぁ。
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- 目指せ!シストレマスター 第5回:高橋謙吾・及川佳奈子
- 目指せ!シストレマスター 第5回:高橋謙吾・及川佳奈子
- サルサ1号(以下:サ):うぅ……、さぶいさぶい……、ロボットにはこの寒さは堪えますねぇ……。

及川佳奈子(以下:及):あら、もしかしてサルサって冷え性なの?!雨にも負けず風にも負けず、淡々とトレードをこなすロボットだと思っていたけど。
高橋謙吾(以下:高):どんな状況でも淡々と取引をする、本来はそうありたいよね。でも、なかなかそうはいかないもの。周辺環境がトレードに悪影響を及ぼすことは、投資家全員が体験しているんじゃないかな。僕も過去には苦い失敗を数多くしたなぁ。
及:博士でもいろいろと失敗を経験してるんですね。
■トレードに悪影響を及ぼす心理状態
高:もちろん。失敗した経験が糧になって、今ではシステムトレードの重要性をすごく理解できるようになったんだ。
それでは、今回は僕の体験談も交えながら、トレードで損失が出やすくなるような心理状態について解説していくとしよう。

高:まずは、これら4つを見てほしい。どれもトレードにさまざまな悪影響を及ぼす心理状態なんだ。
サ:バイアスって何?
及:直訳すると、「先入観」という意味かしら。
高:そうだね。通常、トレードを行うときには、中立的な立場で投資の判断をしないといけないのに、先入観をもち、偏った判断を下してしまっている人が多いと思うんだ。サルサもバイアスのかかった投資判断をしているかもしれないぞ。
サ:本当に?!自分ではあまり自覚はないんだけどなぁ。
高:そう、バイアスって無意識のうちにかかるものなんだ。
及:だからこそ、これから博士が話す内容を聞いて、自分が投資判断を下すときに、何らかのバイアスがかかっていないかどうかを確認してみたほうがいいかもね。
■検索容易性~自分の手法が一番!~
高:それではまず、「検索容易性」というものから話をしましょう。ところで、サルサはどんな投資手法が好きなの?
サ:うーん、僕は移動平均線が好きだなぁ~。上向きのときは買って、下向きのときは売れば収益があがりそうでしょ。テクニカル指標の本にも必ず載っているから、移動平均線は絶対使えるよ! 仕組みもシンプルだし、僕の頭のなかで分析するのもか・ん・た・ん!
高:うーん、手軽に利用できる移動平均線などを用いて分析するのはいいことだけど、自分のお気に入りのテクニカル手法が一番優れていると思い込み、世の中で主流だと勘違いをするのはよくないかな。
及:確かに、移動平均線の他にもテクニカル指標は山ほどあるし、単に移動平均線に関する情報が多いからって、それが有益なものと決めつけるのは危険かもね。
高:こういうのを「検索容易性」といって、利用しやすかったり、身近な手法を利用することで、他の手法を探さなくなっちゃうんだよね。
及:ひとつの手法をトコトン追求するという方法もあるけど、さまざまな手法を幅広く理解したうえで、自分にあっているものを見つけるべき、ということでしょうか。
高:その通り。サルサも移動平均線だけでなく、他のテクニカル指標についても今度、じっくり本を読んだり、分析してごらん。そちらのほうが好きになるかもしれないよ。
■所有バイアス~結局は塩漬け~
高:サルサ、今FXでもってるポジションってあるの?
サ:うーん、恥ずかしながら、1ドル=120円のときに、「ドル/円」を買ってしまって、そのまま保有してるの。いい具合に塩漬けされていて、漬かってるなぁ。
及:なんだか美味しそうね。でも、漬かり具合が長すぎる気が……。それで最近、サルサの周りは少し臭うのかしら~。
サ:そうそう、愛着が沸いちゃって……、ちょっと待って! 博士、ぼく臭ってますか?
高:いやいや、大丈夫だよ~。でも、そのポジションいつまでもっているつもり?
サ:いつかは「ドル/円」も元の水準まで回復するだろうから、それまでトコトンこのポジションと一緒にいるのさ!
高:そんな漬かり具合を自慢していちゃダメだよ、サルサ……。確かに、含み損を抱えている人が、回復するまでもっているぞ〜、と意気込んでいるのはよく見かけるけどね。
及:損失を計上するくらいなら、少しでも含み損を減らしてから、なんて思っているうちに、ズルズルと損失が拡大してしまうケースじゃない?!
サ:だって、実損を出したくないモンね!
及:塩漬け状態のポジションを抱えていると、その分が証拠金としてブロックされてしまうでしょ。他に投資したくても、資金がなくてせっかくのチャンスを逃してしまうことだってあるわ。それってもったいないことだし、効率が悪いと思わない?
高:確かに、FXでは買いポジションにはスワップポイントがつくことがあるから、買いポジションの塩漬けが一概にだめとはいえないけど、このケースではロスカットして、出直したほうがいいのは明らかかな。
ただ、それが難しい。ロスカットってなかなか実行できないものなんだよね。
サ:どうしてだろう……。
高:人間は所有すると愛着を感じるし、逆に、手放すことに苦痛を感じるんだ。それが「所有バイアス」の特徴といえる。手放す以上は、本来の価値以上の対価を要求しちゃうんだよね。
及:家にある使わない道具を捨てるときに躊躇するのと似てるわね。元はとれたのかしら、なんて考え始めると、邪魔になるだけの道具でも捨てられないのよね。まぁ、私は今必要でないものはすべて捨てちゃうけど。あっ、サルサを忘れていた!
サ:ムキー!
高:さすが、及川女史!相変わらず決断が早いところがシステムトレード向きかな(笑)。
■保守バイアス~気がついたときには、もう手遅れ~
高:含み損が増えていく過程で、予定していたロスカットによる決済が遅れてしまうことってない?
サ:ロスカットを設定して、損失を限定するように決めていたとしても、もう少しガマンすれば含み損が回復するかも! って、ついつい決済が遅れて、含み損が当初より多くなることはよくあるかな。1ドル=120円のときに買った「ドル/円」は、まさにそのパターン。
及:気がつけば、含み損が雪だるま式に増えていく……ダメじゃないの!
高:それは「保守バイアス」による影響だね。「保守バイアス」とは、自分が想定していない方向にものごとが動いた場合、それをすぐに認められない現象をいうんだ。つまり、投資でいうと、確実に自分のトレードが間違いだったと思い知らされるまでロスカットができないということだ。
及:で、気がついたら手遅れになると……。サルサも思考回路が停止して、ロスカットを忘れちゃうのだけは勘弁してよね。
サ:女性のほうが何でも割り切ってスパっとロスカットできるのかもしれないなぁ……。
■追認バイアス~私が一番正しい!~
高:トレードをしているうえで、都合の悪い事実に目を向けずに、自分の都合の良い情報のみを抽出してしまうことを「追認バイアス」というんだ。
サ:何それ? なんかカッコいい言葉が出てきたぞ! それって美味しいのか?
高:美味しいわけないだろ! システムトレードの話をしているんだぞ!!
及:……博士が怒った。
サ:ショボーン。
及:まさかとは思うけど、怒った顔を登場させたかっただけ?!
高:ははは。ばれたかな。たまには及川さんみたいにサルサを怒ってみたくて。
サ:そんな~やさしくしてよ……。
高:サルサがシステムトレードについて真剣に勉強しているのか、ちょっと心配になってね。
それはさておき、自分の都合の良い情報のみ抽出するということは、ポジションを保有している際に、利益の出る方向に関する情報のみを採用してしまうということなんだよね。損失の発生を暗示するような情報は無視して、自分のトレードを正当化しようとするんだ。
サ:どうやったら、自分の都合のいいように判断することを防止できるの?
高:追認バイアスを防止するためには、あらかじめポジションを保有する前に条件を決めておくことがとても重要なんだ。これは、システムトレードで決められた条件に淡々と従うことにも通じるよ。
及:でも、たとえポジションを保有する前にルールを決めていたとしても、それを守るか守らないかはその人次第なので、意思の強さが求められるわね。
サ:ルールを決めても、そのときの気分で方針を転換しちゃいそうだよ。
高:そうだね、人間の心は弱いもの。その例を実際の相場の動きに合わせて解説しておこうかな。
■ロスカットできない人間心理~追認バイアスの例~
高:ここで、サルサが得意そうなトレード例をご紹介しよう。
サ:何それ? それって嫌味~?

高:たとえば、【図1】の上矢印のように、買いポジションをもったとするよね。
及:ちょうど、直近の高値にあたる抵抗線を上抜いたから、今後、相場は上昇する可能性が高いかもしれないわね。
高:ロスカットは、直近の安値のa点より少し下げたあたりとしましょう。予想に反して、【図2】のように値が下げてしまったとする。

サ:うーん、せっかくポジションを保有したばかりなのに、くやちい!
高:ここでサルサは、気持ちを徐々にしか変化させない「保守バイアス」と、また反転して上昇するかもしれない可能性を見つける「追認バイアス」が働くかもしれない。

及:【図3】のb点の安値で反転するかもしれない……という新しいシナリオをつくっちゃうのね。
サ:さすが、皆さん。僕をつくった開発者だから、よく僕のことをわかってる……、うん、嬉しいなぁ~
及:感心してる場合じゃなーい。
高:これは、ロスカットを損失が膨らむ方向にずらす、やってはいけない禁断の「ストップずらし!」なんだよね。
サ:秘技、ストップずらし!得意かも……。
及:困ったわ、サルサ、もう一度最初から分解して、つくり直したほうがいいかしら?
高:そして、愛着が沸く「所有バイアス」も働き、【図4】のように、ずるずる損失が拡大しても、もち続けちゃうこともあるんだよね。

及:あらら、もう買いポジションを保有しないで、下げる方向にポジションを保有したほうがいいわね……。
サ:(思考回路停止)ピー~。
高:このように、人間である以上、損失を回避しようとする気持ち、勝ちたい気持ちが、トレードでマイナスに働くことって多いんだよね。
及:だから、システムトレードで機械的にトレードするのが効果的なのね。
高:そうそう、なるべく決まった投資方法ならば、システムトレードとして運用するほうが、合理的に行動することができるんだよ。
ということで、今まではシステムトレードが効果的だということを、数回にわけて解説してきたけど、次からは実践編として解説するから、サルサついてこいよ!
サ:はーい!

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