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資産1億円を目指すFX必勝基礎講座Ⅱ

資産1億円を目指すFX必勝基礎講座Ⅱ:高城泰
資産1億円を目指すFX必勝基礎講座Ⅱ:高城泰

■Chapter.1 8月からFXがより安全に始めやすくなった!

初心者はこの夏、ぜひFXデビューを!
そういいたくなったきっかけは、「FX証拠金(保証金)規制」、いわゆる「レバレッジ規制」の施行だ。
この規制の要点は、これまで野放図だったFXのレバレッジに50倍という上限を設けること。「取引がやりづらくなる」「ハイレバこそFXの醍醐味だったのでは」と、とかく個人投資家には評判のよくないレバ規制だが、金融庁が掲げる目的は「個人投資家保護」。
それが実現されるかどうかはともかくとして、これまで「FXはギャンブルだろ」「ハイリスクハイリターンは嫌だ」とFXを敬遠していた人が、FXを見直すよい機会でもある。レバ規制によって、投機的なハイレバFXが一掃され、FXがより安全に始められるようになるからだ。
自分自身の経験、あるいは100人以上のトレーダーに取材した経験からいえるのは、初心者にとって「ハイレバは破滅への道」でしかないということ。典型的な初心者の失敗パターンはこうだ。

「FXって何? よくわからないけどやってみよう」
 「10万円しかなくてもこんなに買えるんだ」
 「あれ、気づいたら30万ドルも買ってる……」
 「しかも暴落……」
 「強制ロスカット?! もう口座にお金が残ってない!」

「レバレッジは諸刃の剣」とはよくいわれる言葉。たしかに、レバを扱い慣れた人にとっては心強い味方となるのだが、初心者にとって、むやみなハイレバは自らの資金を減らしてしまう「自爆装置」でしかない。
だが、ハイレバが制度上使えなくなる8月からは、これまでの「投機的なFX」から「より安全性の高いFX」へと生まれ変わることになるだろう。そうなれば、初心者がFXを始めやすくなったのは間違いない。
とはいえ、これまでの「レバ∞FX」と「レバ50倍FX」では考え方を変えないといけない部分もある。レバ50倍時代にFXを始めるには、どんなやり方が賢いのか。FXの仕組みとともに考えていこう。

■Chapter.2 ハイレバは破滅への滑走路 ~2つの恐怖を知っておく~

なぜハイレバは破滅への道なのだろうか。レバレッジの仕組みと、ハイレバFXの怖さについて考えてみよう。それは裏返せば、50倍をマックスとする新時代のFXの優位性にもなるはずだ。
もっとも日本人になじみ深い通貨ペアである「米ドル/円」。外貨預金などと違い、FXでは「売り」から取引を始めることもできる。だから、7月のような円高ドル安が進んだ相場でも、売りから入ることで稼げる。
1ドル88円のときに売りから始めて87円で買い戻したとき、利幅は1円。FXでは1万通貨単位での売買が主流だ。1万通貨とは「米ドル/円」ならば1万ドルということになる。1万ドルの売り取引で1円幅の値幅がとれたのなら、利益額は1円×1万通貨で1万円となる。
レバが問題となるのは、このとき「元手がいくらあったのか」だ。1万ドル、つまり、約90万円の取引を始めるのに外貨預金なら、当然キッチリ90万円が必要になる。だが、FXは違う。元手が2万円しかなくても取引できてしまうのだ。レバレッジのおかげであり、「FXでは決済したときの損益だけを口座に反映する」仕組みになっているためである。 元手2万円で90万円の取引を行えばレバは45倍(90万円÷2万円)となり、かなり高めだ。レバが高いと「強制決済」が発動する可能性が高くなる。強制決済となると、もっているポジションが自動的に決済されてしまう。
具体的な数字で示すと、2万円の元手で1万ドルの取引をしたとき、あるFX会社の基準だと20銭ほど思惑と反対方向に動いただけで強制決済だ。決済されてしまえば、その後にいくら思った通りの方向に相場が動いても後の祭り。強制決済されることだけは避けたい。
ハイレバの怖さには2つあるが、ひとつめがこの「強制決済されてしまうリスク」である。

次に説明する、もうひとつの怖さとは、「損失が拡大するリスク」である。
先ほどは10万円の元手で、1ドル90円のときに1万ドルだけ売って、1円の利幅を抜いて1万円の利益となった。このときのレバは10万円で90万円分の取引をするので9倍だ。 だが、10万円の元手があるとき、レバ50倍ならば10万円の50、500万円分の取引ができることになる。1ドル90円で5万ドルの取引が可能だ。
1万通貨だけ売ったときに比べて、5倍の取引になり、利益も5倍の5万円となる(1円×5万通貨)。10万円の元手で5万円の利益なら、「ハイレバ万歳っ!」と叫びたくなるところだが、これは上手くいった場合だ。初心者の場合、たいてい損してしまう。
90円で売ったのに、91円に上がってしまってやむなく損切り--。
そんなとき、レバ9倍、1万ドルの取引なら損失は1万円で済むが、レバ50倍で5万ドルの取引をしていたのなら、損失は5万円。たった1取引で、10万円の元手が半分になってしまう。

ハイレバで取引すると、上手くいってもいかなくても、元手に対する影響が大きい。しかも、初心者が最初から成功する可能性は低い。ゆえに、ハイレバは初心者にとって「破滅への道」なのである。50倍が上限となれば、わけもわからないうちにハイレバ取引をして、あっというまに口座がパンクしてしまう事態を避けやすくなるのだ。

■Chapter.3 レバを考えずに済む ~「レバ自動調節法」がある!~

「初心者に適切なレバレッジは?」これはよく出る質問のひとつだ。
適当に答えるなら、「上限5倍でいいんじゃないですか」といったところだが、誠実に回答するならば、「レバのことは考えずに、"ロブの公式"を使ったほうがいいですよ」と答えるだろう。
レバとは、元手と取引数量との比率だから、取引数量が一定なら、元手を増やせばレバは低くなるし、元手が減ればレバは高まる。でも、元手は皆さんにとって、そう動かせるものじゃないだろう。

調節しやすいのは取引数量のほうだ。ということは、取引数量を決める上手なやり方があれば、レバも上手く決まってくるはずだ。そこで使えるのが"ロブの公式"である。 ロブとはロブ・ブッカー氏。アメリカで活躍するFXコーチだ。
このやり方で取引数量を決めるときに考えるべき要素は3つある。

(1) 元手
(2) 損切りポイントまでの幅
(3) 1トレードあたりのリスク

説明が必要なのは(2)と(3)だろう。まず(2)だが、FXでは損切りが必須だ。損切りとは、「思惑と反対に相場が動いたときあきらめて決済する」注文だ。
上がると思って90円で買ったのに87円に下がってしまった。こんなとき、いつまでも上がると期待して、ダラダラと持ち続けていると、下がり続けたとき強制決済されてしまう。そのときに後悔しても、資金がほとんど残っていないかも。
そうならないよう、思惑と反対に動いたときには、どこかであきらめることがFXでは絶対に必要なのだ。

初心者に多いのは「勝率はバカ高いのに、損益はマイナス」のパターン。1勝分の利益が1万円、1敗の損失が10万円だったら、勝率9割でも損益は10戦してマイナス1万円だ。
逆に、損切りをキッチリ行って、損失をコントロールして利益1万5000円、損失1万円などとしていれば、勝率5割でも損益がプラス2万5000円となる。
だから、FXでは「損切りは絶対のルール」と心がけて、取引を始めたら「ここまでいったら損切りする」と決めておこう。
さて、話がそれたが、最適なレバ、つまりは、最適な取引数量の決め方を考えるうえで、損切り幅は欠かせない要素だ。
もうひとつの要素である「1トレードあたりのリスク」だが、やさしい言葉でいえば、「1トレードでどれだけ損してもいいか」である。これについては元手に対する「%」で考えよう。
初心者ならば「元手の5%」が上限だ。元手10万円なら、1回の取引で5000円以上は損しないようにするということ。少ないと思うかもしれないが、初心者は5連敗、10連敗だってふつうにありえる。1取引1万円の損で10連敗したら元手はゼロ。5連敗で済んでも、元手は半分に減ってしまう。聞いたときは「少ない」と感じたかもしれないが、「元手の5%」は大きすぎるくらいなのだ。

では、元手10万円で、損切り幅が50銭のとき、どのくらいの取引数量が適正だろうか。
1取引あたりの最大リスクは「元手の5%」で5000円だから、最初に5000円を50銭で割ってやろう。100円となるが、これが「pipあたりリスク」だ。pipとは、為替の最小単位のことで、1pipは「米ドル/円」なら1銭だし、「ユーロ/米ドル」なら0.01セントだ。
「pipあたりリスク」が示すのは、為替レートが1pip損切りポイントに近づいたときに、含み損の増える金額。pipあたりリスクが100円のとき、90円で買ったのに89円99銭に下がってしまったら、含み損が100円、もう1銭下がると200円といった感じだ。
pipあたりリスクが計算できたら、それを「ロブの公式」と比較してみよう。「ロブの公式」は、「pipあたりリスクが10円のとき1000通貨」だ。先ほどの計算ではpipあたりリスクが100円だったので、「ロブの公式」の10倍になる。ということは1000通貨のほうも10倍にしてやって1万通貨。これが適切な取引数量となる。
元手10万円で1万通貨の取引だから、「米ドル/円」だったら、1ドル90円としてレバは9倍、「ユーロ/円」なら1ユーロ110円として、レバ11倍。「英ポンド/円」なら1ポンド130円として、レバ13倍。
だが、どんな通貨で取引しようが、レバが何倍であっても、損切り注文が約定してしまったときの損失は5000円。FXでは損失をコントロールすることが大切なのであり、損失をコントロールするのは取引数量。そこでレバを考える必要はないのだ。

先ほどは損切り幅が50銭だったが、これが250銭と大きくなったら、取引数量はどうなるだろうか。
1取引あたりのリスクは5000円のままなので、「5000円÷250銭」で、pipあたりリスクは20円。これは「ロブの公式」の2倍なので、取引数量も2倍にして2000通貨が最適な取引数量となる。
先ほどと同じ数字でレバを計算してみると、「米ドル/円」なら1.8倍、「ユーロ/円」なら2.2倍、「英ポンド/円」なら2.6倍だ。
損切り幅が大きくなると取引数量が少なくなり、レバも低めに、損切り幅が小さくなると取引数量が増えて、レバも高めに、と自動的に調節してくれるのが、「ロブの公式」を元にしたやり方の利点だ。

FXで勝つためには、レバについてあれこれ考えるよりも、損失をいかにコントロールするかを優先して考えよう。

■Chapter.4 「小額から増やしたい!」人はFX会社選びが超重要!

レバレッジ規制は、基本的にFXの本質を変えるものではないし、むしろ安全性を高めるものではあるのだが、それでも影響はある。痛手となるのは、数万円程度の小額で始める人だろう。
「FXなら小額から始めても大きく儲かる!」そう思ってFXを始める人は多いだろう。でも、レバが上限50倍になると、1ドル90円として、1万通貨の取引に必要な最低金額は2万円弱。5万、10万といった金額で始めると、強制ロスカットの危険性も高まる。かつてのように、200倍のレバが使えれば、5000円程度で1万ドルの取引ができたのだが、そんな時代は終わった。

じゃあ、レバ規制後のFXは小額投資家に厳しいのか?
そんなことはない。注目は1000通貨取引だ。FX業界で一般的な1万通貨単位の取引よりも、1桁小さい1000通貨単位で取引できるFX会社がある。そんな会社を選べば、小額投資家だって機動力ある取引ができるのだ。
先ほど、取引数量を計算したときも、2000通貨が最適な取引数量となったりした。1万通貨単位の取引しかできない会社を使っていたら、そんなとき見送るしかないが、1000通貨単位の取引が可能な会社なら問題なく取引できる。

小額で始める人は1000通貨単位で取引できる会社を!
これがレバ50倍時代の回答だ。ただし、「1000通貨単位差別」を行っている会社もあるので注意を。1万通貨単位の取引だと手数料無料なのに、1000通貨単位だと手数料がかかったり、スプレッドが広がったりといった会社もあるのだ。1000通貨だろうが、手数料無料、低スプレッドの会社を選んでおこう。

■Chapter.5 1000通貨なら複利で運用しやすいメリットも

「でも、1000通貨でやってたって儲からないだろ?」
そんな言葉をよく聞く。たしかに、1円幅の利益がとれても、1万通貨での取引だと儲けは1万円だが、1000通貨だと1000円。ちょっと物足りなさはあるかもしれない。だが、1000通貨にはもうひとつのメリットがある。それは、「複利効果を働かせやすい」ということ。
複利とは、儲かった分の利益を次の投資に再投資して、雪だるま式に資金を増やしていくやり方。複利を利用すると、資金の増加ペースを急にすることができる。同じ10万円を月10%で運用できたとすると、3年後の資金は複利の場合300万円を超えるのに対して、単利だと46万円。大きな差が開くのだ。
ただし、複利で運用するには、取引数量を細かく調節できる必要がある。1万通貨だと、次回の取引数量を2万通貨に増やすまで、どうしても時間がかかってしまう。1万通貨から2万通貨へと昇る階段の段差が急すぎるのだ。
だが、1000通貨単位で売買できれば、階段の段差が狭いので、すぐに次の段階へと昇ることができる。資金の増加ペースと、取引数量の増加ペースを近づけることができると言い換えてもいいだろう。
月10%程度の利回りなら、夜しかトレードできないサラリーマントレーダーでも十分達成できる数字だ。まして最近では、iPhoneアプリや携帯電話用アプリが充実しており、出先からでもチャートの確認、注文がしやすい環境になっている。

あとは注文を入れるタイミング、トレード手法だが、それについては本誌で優秀なトレーダーたちが説明してくれているので、ここでは省略しておこう。どんな手法であっても、ここに書いたような資金管理の方法を使って、損切りを徹底している限り、ひどい目にはあわないはず。「FXでは資金管理こそ命!」なのだ。
レバ規制を契機にFXを始めてみてはいかがだろうか。

■法人口座なら今まで通りのハイレバ取引が可能!

レバレッジ規制に対する各社の対応が出そろったところで注目されるのが法人口座の扱いだ。レバ規制以前にも「法人口座であれば、規制の対象外だから従来通りにハイレバで取引できる」との憶測が流れていたが、それが裏づけられた格好だ。
法人口座というと、個人投資家には敷居の高い印象もあるが、各社のホームページを読む限り、そんなことはなさそうだ。最大400倍のレバレッジを提供していたフォレックス・トレードでは、「法人口座は2010年8月より施行されるレバレッジ規制の対象外となります」と明記するとともに、法人口座の申込受付基準として、下記のような条件が列記してある。
資本金100万円以上というのが多少、ネックになるかもというくらいで、法人登記の手前さえ乗り越えてしまえば、どうにかなりそうだ。
どうしてもハイレバで取引したいという方は、法人の設立を考慮してみては。

フォレックス・トレードの法人口座申込受付基準

1. 日本国内に登記されている法人であること
 2. 株式会社又は有限会社であること
 3. 商業登記上の所在地にて郵送物の受け取りが可能なこと
 4. 日本語を理解する者
 5. 資本金又は出資金が100万円以上であること
 6. 法人情報および取引責任者を正確にご登録いただけること
 7. パソコンにて取引が可能な環境をご用意いただけること
 8. Eメール及び電話により連絡がとれる法人であること
 9. 外国為替証拠金取引にかかる報告書面の電子交付に同意できる法人であること
 10.外国為替証拠金取引の特徴、仕組み及びリスクについて十分理解している法人であること
 11.全国銀行協会加盟の銀行口座を保有している法人であること
 12.当社の定める各種規程、約款、ルール等に同意いただけること

雑誌「FX攻略.com」本誌の購入
 

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