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このマックディは直訳すると移動平均収束分散法ということになり、オシレーター系にもかかわらず、移動平均というトレンド系の先行指標の要素が含まれることから、信頼性の高いテクニカル指標といえます。基本的に2本の移動平均線の方向性、乖離、その絡み具合を注目することで、今後の相場を予想するものです。

テクニカル分析 第13弾:岡安盛男
テクニカル分析 第13弾:岡安盛男

このマックディは直訳すると移動平均収束分散法ということになり、オシレーター系にもかかわらず、移動平均というトレンド系の先行指標の要素が含まれることから、信頼性の高いテクニカル指標といえます。基本的に2本の移動平均線の方向性、乖離、その絡み具合を注目することで、今後の相場を予想するものです。
MACDでは一般的な移動平均線を使用せずに、指数平滑移動平均線というものを使うところに特徴があります。一定期間の平均値を単純に計算した平均線に対して、日数指数平滑移動平均線とは"直近の値動き"をより注目しようとするものです。

まず、その指数平滑移動平均(EMA)の計算方法からご説明します。

計算式

という計算式ですが、自分でチャートをつくる必要もなければ、覚える必要もありません。考え方だけを理解すれば十分だと思います。

■MACDの仕組み

一般的に、オシレーター系というのは、買い過ぎ、売り過ぎなどを示すために、逆張り指標として用いますが、このMACDは、移動平均線から先行指標として判断するため、順張り指標としてみます。その仕組みを解説します。 MACDは短期から長期を引いた2本の指数平滑移動平均(EMA)の乖離率によって求められたもので、その絡み方に注目するものです。

そのEMAの期間は、短期では一般的に12日線、長期は26日線を使用しますが、その数字は時間でも週でも同様に使います。その他の組み合わせとしては、短期の5日線と長期の20日線を用いることもありますが、期間が短か過ぎると、売買のタイミングが頻繁になってしまうため、騙しが多くなるので、気をつけましょう。

反対に、期間が長過ぎると、相場に入るタイミングを逸してしまうということになりますので、そのバランスを見ながら、ご自身でいろいろと試してみるのがよいでしょう。

MACDは長期と短期の乖離幅を示すものですから、当然、長短の平均線がクロスするときというのは、その差がゼロになった状態です。そのゼロを上回るか下回るかで売り買いの判断を行います。さらに、そのタイミングの信頼性を高めるため、そのEMAに対し、補助線としてシグナルという線を組み合わせることにより、売買のタイミングを計ります。

シグナルとは、MACDの移動平均線のことを指し、シグナルの平均期間は一般的に9日を使用します。 これについては、また、機会があればお話ししたいと思います。

■MACDの見方

見方はいたって簡単です。
まず、MACDだけを見る場合は、ゼロを基準にして、ゼロを上に越えたら買いのサインとみます。これは、短期線が長期線のレベルを超えたことになるため、上昇トレンドが始まったと判断します。反対に、MACDがゼロを下回ったときには売りのサインとみます。短期線が長期線のレベルを下回ったことで、下降トレンドが始まると判断するものです。

このように、MACDは一目で機械的に売買のサインが見ることができるため、人気があります。これだけでもトレンドを判断することができますが、シグナルを併用することで、さらに信頼性を高めることできます。その買いと売りのサインをわかり易くするために表にしてみました。

●買いサイン
★MACDがシグナルを上に抜いたとき。
★MACDがシグナルを上に抜き、さらに、両方の線がゼロのラインの上に抜けてプラスに転じたときは強い買いのシグナル。
★実勢価格が下落しているにもかかわらず、MACDとシグナルの両方が上昇しているとき。
★MACDが下値でシグナルとクロス(ゴールデンクロス)し、その後上昇に向かったとき。

●売りサイン
★MACDがシグナルを下に抜いたとき。
★MACDがシグナルを下に抜き、さらに、両方の線がゼロラインの下に抜けてマイナスに転じたときは強い売りのシグナル。
★実勢価格が上昇しているにもかかわらず、MACDとシグナルの両方が下落しているとき。
★MACDが高値でシグナルとクロス(デッドクロス)し、その後ゼロラインを割り込んだとき。

以上が買いのタイミングと売りのタイミングを見わけるための条件です。これらの条件下で、さらに、買いや売りの信頼性が高まる状態があります。
それは、MACDとシグナルができるだけ実勢価格が上方、あるいは下方でクロスが発生するときです。

「ユーロ/ドル」の2008年8月から2009年2月までの日足チャート
【図1】は、「ユーロ/ドル」の2008年8月から2009年2月までの日足チャートです。A地点でとC地点では、買いのサイン、B地点とD地点は、売りのサインとなり、それぞれ実勢レートを見ると、底や天井を打っていることが見られます。

とくに。C地点では実勢レートが低いレベルでMACDとシグナルがクロスしていることから、強い買いサインとみます。サインが出てからややもみ合いが続いていますが、すでに、MACDとシグナルは上昇に転じていることから、いずれ実勢レートも上昇するという判断が強まります。D地点では、実勢レートが天井を打ったときよりも遅れてMACDとシグナルがクロスしましたが、また、D地点では、実勢レートよりも少し早くMACDとシグナルが高値レベルに到着しており、この時点でクロスすることがあらかじめ予想ができます。

このようなときは、クロス前でも早めに売りに転じるなど、臨機応変に対処することも大切です。このとき、実は、同時に典型的な天井パターンのダブルトップを形成しつつあることが伺え、売りのサインとしてさらに信頼が高まります。

このように、MACDのサインだけではなく、他のテクニカルと重ねて見ていくことで、さらに、売買のタイミングとして信頼性を高めることができます。

ただ、チャートはあくまで過去の動きから予想するものです。もし、実勢価格が買ったときや売ったときのレートと反対に動きだし、損失が拡大するようなときには、いったん損切りをする勇気をもつことも大切です。

 

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