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今週は10日に欧州中央銀行(ECB)、英国中央銀行(BOE)とNZ準備銀行(RBNZ)の政策金利発表が集中する。

今週の見通し12  GCIキャピタル・チーフストラテジスト:山岡和雅

yamaoka_120x159.png今週は10日に欧州中央銀行(ECB)、英国中央銀行(BOE)とNZ準備銀行(RBNZ)の政策金利発表が集中する。週明け相場は、欧州財政危機の影響が株安へと波及し、世界景気の回復に不安感を漂わせている。その環境下で木曜日の各国中銀がどう対応してくるのか、注目されよう。

まず、ECBからみてみよう。ECBはドイツなど優等生の景気回復基調は堅調となっているものの、南欧など重債務国の状況は悪い。スペインの失業率は約20%と高く、社会問題化してきている。また、週末には南欧諸国に続いてハンガリーの債務問題までクローズアップされている。欧州の主要銀行による貸付や債券保有などに問題はでないのか、市場の不安感が増幅している。したがって、ECBは当面、利上げを見送りそうだ。市場予想は1.0%での据え置きが大半となっている。また、ごく一部には0.5%の利下げの思惑まで飛び出している。先月末には、ECBが理事会に先立って緊急利下げに踏み切るのでは、とのウワサも流れていた。ただ、ECBはこのウワサにはコメントせずと表明したが。利下げの公算は極めて低いとみられるものの、念のため注意は必要であろう。また、トリシェECB総裁の記者会見も注目されよう。

次に、BOEについても政策金利は据え置かれるとみている。最近の四半期インフレ報告などでは量的緩和の再開(資産買い取りプログラムの上限2000億ポンドからの増額)についての可能性を排除しない、と述べられている。ただ、今回は増額に踏み切る可能性は低いとの見方が中心になっている。最近の英住宅関連指標には回復傾向が見られている。また、一時的との見方だが、消費者物価指数が前年比3%を越える水準となっている。英国は欧州に比べてインフレ警戒的だといえよう。

続いて、10日早朝に発表されるRBNZについてみてみよう。経済のつながりの強い隣国の豪州が昨年秋に利上げをいち早く再開したことから、ニュージーランドにも利上げ期待が続いている。今回はやっと利上げに踏み切るとの見方で、市場予想の大勢は2.5%から2.75%への0.25%利上げの見通しになっている。ただ、隣国の豪州がいったん利上げを見送ったことがどう影響するか。また、ニュージーランド輸出の4分の一を占めるとされる乳製品の需要にカゲリが見られている点が気になる。今年初めのNZ乳業大手フォンテラによる牛乳価格の入札では、全脂粉乳の加重平均落札価格が前月比で3.6%下落している。期間が先に行くほど価格低下が著しく、牛乳価格の先行き見通しが弱含む傾向となっている。ニュージーランド経済への影響は大きそうだ。インフレ圧力が低下することで、仮に今回は利上げに踏み切ったとしても、声明での今後の見通しはそれほど強気にはならないだろう。一部には今回も据え置きとの見通しもあり、NZドル相場の反応が大きくなる可能性もありそうだ。

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